ウニマってどんな団体？
ウニマとは
ウニマ（UNIMA）は、［国際人形劇連盟Union Internationale de la Marionnette］です。国際ウニマと呼ばれることもあります。
第1 次世界大戦後のヨーロッパで発足した、演劇分野では最も歴史のある国際組織です。1929 年5 月25 日、11 カ国が参加してプラハ（チェコスロバキア）で設立総会が行われ、そのまま本部はプラハに置かれました。第2 次世界大戦中は交流も途絶えがちでしたが、1957 年に第5 回総会をプラハで開いて活動を再開しました。本部は1972 年にワルシャワ（ポーランド）に移転したあと、1980 年からはシャルルビル・メジエール（フランス）にあります。
ユネスコの公式パートナーNGO（非政府組織）です。公用語は、フランス語・英語・スペイン語です。2003 年から毎年、3 月21 日を世界人形劇の日としています。
執行委員、評議員、委員会の活動が盛んです。また、センターがある国は100 カ国を越え、全世界に7000 人以上の会員がいます。4 年に一度、加盟国のいずれかが開催する総会では国際人形劇フェスティバルも併催されるのが慣例です。（総会とフェスティバルを合わせて「大会」と日本では呼び習わしています。）
ウニマ本部のあるシャルルビル・メジエールには国際人形劇研究所（IIM）と国立人形劇芸術高等学院（ESNAM）があり、ウニマと密接な関係を持っています。
日本ウニマとは
日本ウニマは、［国際人形劇連盟日本センター］です。2015 年に特定非営利活動法人になったので、［NPO 法人日本ウニマ（特定非営利活動法人国際人形劇連盟日本センター）］となりました。英語名称は、UNIMA JAPAN または Japanese Center of UNIMA です。
1967 年に東京で第2 回全日本人形劇人会議が開かれた際に、発足しました。それに先立ち、1958 年にはウニマ第6 回大会（ハンガリー：ブダペスト）で人形劇団プークが団体会員として加盟していました。1979 年、ウニマ創立50 周年を記念して、東京で「アジア・太平洋国際人形劇祭典」を開催し、世界各国に大きな反響を呼びました。1988 年には、第15 回ウニマ総会と世界人形劇フェスティバルが、名古屋・飯田・東京の3 都市で開催されました。ウニマ大会がアジアで開催されたのはこれが初めてでした。
年に1 回総会を開催し、年鑑を発行し、会報「人形劇のひろば」は年3 回発行しています。研修会や交流会も盛んです。
国際ウニマとの連携、国内の専門劇団やアマチュア劇団の活躍、伝統人形芝居や現代人形劇、教育分野で活用される人形劇、映像作品や商業演劇など、幅広く人形劇で活躍する人々や、人形劇を愛する方々が、会員として全国から参加しています。